知らない国の映画を10本観る挑戦

映画を観るとき、どうやって選んでいますか?

話題作、好きな俳優が出ている作品、友人のおすすめ——そのどれかが多いと思います。それ自体は悪くないけれど、そうやって選んでいる限り、観る映画はだいたい同じ文化圏のものになりがちです。

知らない国の映画を10本観る挑戦は、そこから少し外に出てみることです。言語も文化も価値観も違う場所で生きている人たちの物語を、映像を通して体験する。それが思ったより深く、遠くまで連れていってくれます。

なぜ「知らない国」なのか

ハリウッド映画や日本映画は、観慣れているだけに、安心して観られます。でも安心は、驚きとセットにならない。

知らない国の映画には、最初から「これはどういう世界なんだろう」という好奇心が生まれます。食べているものが違う、家の作りが違う、人との距離感が違う、問題の解決の仕方が違う——その違いが面白くて、気づくと画面に引き込まれています。

そしてどんなに文化が違っても、人の感情は通じます。悲しみ、喜び、孤独、愛情——それが自分の知らない言語で、知らない風景の中で描かれているとき、妙な親近感と同時に「世界は広い」という感覚が同時に来ます。

どこの映画から始めるか

完全に未知の地域から始めるのがおすすめです。普段アジア映画を観ない人はアジアから、ヨーロッパ映画を観たことがない人はヨーロッパから入るのが自然です。

入りやすい国と代表的なジャンルをいくつか挙げると、韓国映画はエンターテインメント性が高く観やすい、イラン映画は静かで詩的な作品が多い、フランス映画は日常を繊細に描くものが多い、インド映画はスケールが大きくエネルギッシュ、台湾映画は日常の温かさを丁寧に描いたものが多い。

まず1本だけ観てみて、その国の雰囲気が気に入ったら同じ国の映画をもう数本観る。気に入らなければ別の国に移る。そのくらいの軽さで進めていけばいい。

10本観るうちに起きること

3本目あたりから、その国の「空気感」が分かってくる感覚があります。5本目には、俳優の顔が分かるようになってきます。10本観終わるころには、その国の映画が「知っている映画」になっています。

知っているということは、親しみがあるということです。そしてその親しみが、「一度その国に行ってみたい」という気持ちに変わることがある。映画が旅のきっかけになるのは珍しいことではありません。

映画の見方を変えるコツ

字幕で観ることをおすすめします。吹き替えは便利ですが、その国の言語のリズムや俳優の声のトーンが消えてしまいます。言葉は分からなくても、声に感情があることは分かる。

また、映画を観たあとに5分だけ「何が印象に残ったか」を書き留める習慣をつけると、10本の記録が後から読み返せる体験記になります。

バケットリストに入れたい「映画と旅」体験

知らない国の映画を10本観る、映画の舞台になった場所を訪れる、映画祭に足を運ぶ、好きな監督の作品を全部観る、映画館でひとり映画を楽しむ、映画をテーマにしたカフェや聖地を巡る、好きな映画について誰かと語り合う夜を作る。

まとめ

知らない国の映画を観ることは、お金も時間もそれほどかからない旅です。

でも観終わったあと、確実に「知っている世界」が広がっています。10本観終わったとき、あなたの中に10か国分の風景と人の感情が増えています。

まず1本だけ、今夜観てみてください。いつも選ばない国の映画を。

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