壊れたものを、自分で直したことがありますか?
ボタンが取れた服、脚がぐらついた椅子、傷がついた木の家具、穴が開いたお気に入りのニット——そういうものを「修理に出す」か「捨てて新しいものを買う」という選択をすることが多いと思います。
でも一度、自分の手で直してみてください。直す体験には、買うことでは得られない豊かさがあります。
「直す」ことの体験が特別な理由
何かを自分の手で直したとき、そのものへの愛着がまったく変わります。
ボタンをつけ直した服は、ただのお気に入りの服から「自分が直した服」になります。脚を補強した椅子は、「あのとき直した椅子」になります。修理したという記憶が、そのものと一緒に積み重なっていく。
買ったものより、手をかけたものの方が大切に使えます。それは感情的な愛着だけでなく、「捨てるのがもったいない」という合理的な理由も加わるからです。
何から始めるか
難しいことから始めなくていいです。まず、今壊れているものの中で「自分でも直せそう」と思えるものを一つ選ぶ。
ボタン付けや、簡単な縫い直しは、裁縫の経験がなくても道具さえあれば今日から始められます。木の家具の傷は、市販の補修クレヨンや蜜蝋で目立たなくできます。金属部品のゆるみは、ドライバー一本で締め直せることが多い。
まず「試しにやってみる」という軽さで取り組むと、思った以上にうまくいくことがあります。
修理を学ぶ体験
自分でできる範囲を広げたいなら、修理を学ぶ体験に参加してみることもおすすめです。
リペアカフェという取り組みが、全国各地に広がっています。壊れたものを持ち寄って、ボランティアの修理職人と一緒に直す場所です。無料か少額の参加費で、プロの修理の手さばきを間近で見ながら、自分のものを直してもらったり一緒に直したりできます。
裁縫教室、木工教室、陶芸の金継ぎ体験——そういった場所でも、「直す技術」を学べます。
修理がバケットリストに与えるもの
何かを自分で直す体験を続けていると、ものの見え方が変わります。
壊れたら終わりではなく、直して使い続けられるという視点が生まれます。その視点が、ものへの接し方を変えます。大切に使う、丁寧に扱う、長く付き合う——修理の経験が、暮らし全体を変えていきます。
バケットリストに入れたい「修理・手仕事」体験
ボタンを自分で付け直す、リペアカフェに参加する、お気に入りの器を金継ぎで修繕する、革製品のメンテナンスを自分でやってみる、洋服のお直しを体験する、木工の補修技術を学ぶ。
まとめ
今、家の中で壊れているものを一つ思い浮かべてみてください。
それを今日直してみる。うまくできなくてもいい。手を動かして直そうとすることが、その体験の本質です。
